2008年9月12日金曜日

あいまいさ耐性のなさと情報処理

Michel J. Dugas, Mary Hedayati, Angie Karavidas, Kristin Buhr, Kylie Francis and Natalie A. Phillips
Intolerance of Uncertainty and Information Processing: Evidence of Biased Recall and Interpretations
Cognitive Therapy and ResearchVolume 29, Number 1

目的
IUCは過剰な心配やGADに強く関連する認知的なプロセスであり,その関連は実証的に示されているが,IUCがどのように心配を導くかという点に関しては実証的な検証がなせれていない。
ICUと情報処理過程を検討することでその点を明らかにする。

研究1
一般大学生を対象に,あいまい語と中性語をランダムに呈示した後,呈示した語の再生を求めた。次いでIUS(IUSを測定する質問紙)とPSWQ(過剰な心配特性を測定する質問紙)を施行。結果,呈示語の属性と群の交互作用がみられた。すなわち,中性語の再生は,IUS低群が高群より多く,あいまい語の再生はIUS高群が低群より多かった。
IUCは不確実さを意味する刺激の再生を強めることを示唆。

研究2
IUCと不確実状況の解釈との関連を検討。
一般大学生を対象に,あいまいな状況を脅威と解釈する程度を測定する質問紙(AUSD),IUSを測定する質問紙(IUS),心配特性を測定する質問紙(PSWQ),不安と抑うつを測る質問紙(BAI,BDI)を施行。IUSは,PSWQ,BAI,BDIと比べAUSDに強く関連していた。
IUSが高いとあいまい状況をより脅威と解釈。

0 件のコメント: