東京でのICBMから帰って来て,休む間もなく補講。 夏休みに補講って。授業で済ませろ。集中講義と補講のおかげで夏休みなんてほぼ無いも同然だった。来週から後期スタート。ICBMでかなり研究にむけて動機付けられたので,その勢いで後期は室伏なみにストイックに学んで行こう。
久しぶりにサブリミナルネタ。
Mathias Pessiglione, Liane Schmidt, Bogdan Draganski, Raffael Kalisch, Hakwan Lau, Ray J. Dolan, and Chris D.
Frith, Science 11 May 2007 316: pp904-906
Henk Aarts,Ruud Custers, Hans Marien, Science 21 March 2008 319: pp1639
上記二つの論文を大学院の友人から教えてもらった。
意識的(言語的)なプロセスを介さずに行動が動機付けられる的な。
上はプライミングを利用した動機付けの研究に脳科学のエビデンスを添えるといったエレガントな論文です。サブリミナル効果の人気再沸となるでしょうか。
面白いのは,強化価の高い刺激(今回はポンドとペニーでペニーが高い)でプライミングした方がより反応が生じるということで,意識(自覚)なしにも行動が強化子によって規定されているといったことが示されています。この辺は意識下でのdecision makingに関与するんではないでしょうか。
下の研究は脳のデータはとってなくて,すごく心理学的な研究です。
プライミングによって握力計を握るパワーがアップしたと。
さらに,プライミングに報酬を加えるとよりパワーアップしたと。
これを応用していったらオリンピック選手が競技の前にプライミングでパワーアップして新記録更新なんて時代も来るかもしれませんね。
それにしても最近,行動分析のスキナーの主張が脳科学研究によるエビデンスを得てよりrobustになってきてる。良いですね。この方向で行きましょう。認知科学と行動分析学の融合の方向で。
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