2008年12月16日火曜日

冬の早朝ーメロンパンをめぐる戦いー

気付けば年末。だから一年を振り返ってみる。
なんてベタなことはしない。

振り返ることには意味がない。現時点では。
意味がないということは,内容の希薄な日々を過ごして来たということ意味するのでなく
色んなことが,まだ達成途上だということ。
走ることに夢中で,振り返る余裕がないということ。
なんて気どってみたり。なぜか気どりたくなる年末。このやっかいもの。

といいつつ一つだけ。今年になって,大きな変化が一つありました。
今までの僕の人生になかったもの。

終電逃して,始発で家に帰ったときのこと。
おなか空いたのでコンビニでメロンパンを買って,食べながら帰っていたときのこと。
後方からからすがぶわっと飛んで,気づくと3〜4羽がビュンビュン僕を襲ってくる。
泣く泣くメロンパンを路上に投げて,走って逃げるも,しつこく一羽のからすが僕を追跡。
「もう何ももってません。ごめんなさい」とつぶやき,からすを振り切るために加速しようとさらに足に体重を乗せる。足を滑らせる。地面は氷。転がる。

「明朝7:00頃,寒さの厳しい北の大地で,徹夜明けの大学院生が,大好物のメロンパンを片手に帰宅途中,からすに襲撃され,メロンパンを奪われたあげく,その後もからすに執拗な攻撃を受けました。攻撃から逃れるため,加速しようと踏み込んだ結果足を滑らせ,氷つく路上に転がりました。幸い,手の平がひりひりする程度の軽症で済んだようです。」

身体の傷は小さいが,心の傷はでかいんだぜ。

今年の僕に新たに追加されたものは,「からす恐怖」。
あの日以来,からすを目にするたびに鼓動が高鳴る。
襲撃された辺りを避けて学校に向うといった回避行動が定着した。
気づけば,あの日以来,メロンパンを食べてない。

メロンパンは家で食べよう。
どんなにおなかが減っていても家まで我慢。
買い食いはダメだと,小学生の時に何度も怒られたな。
あれは,からす対策だったんですね。

―メロンパン 家まで我慢 カラス来ぬ―












0 件のコメント: