会場に入ってガイドのお姉さんにはっきり
「院生です」と伝えたのに友達と二人一緒に
学部生の席に座らされた。
周りは18~19才のフレッシュ集団で、父母席から見れば
「おい。なんか。。。おっさん二人混ざってるぞ!」
って感じだったでしょう。
さてさて,これから臨床心理学の勉強が始まっていきます。
臨床心理学は,いわゆる精神的な病(うつ病やパニック障害やPTSD)について
その発症プロセスを解明し治療方法を構築していく学問です。
これはやっかいな学問です。
やっかいにしてる要因の一つに
どこからが精神的な病となるのか
といった問題があります。
精神の正常と異常。線引きをどこでするのか。
そもそも異常と正常という大雑把な括りでものごとを区分けすること自体,前時代的だ。特に人の心や社会の在り様に関わるような,容易に数値化出来ない領域にそれを適用することは,それ自体犯罪的だ
異常という言葉を使う以上,まず普通という状態を規定していなければならないし,また理想的なモデルというものを規定していなければならない
精神や社会といったものに普通の状態などない。それは常に変化しているものだし,尚且つ無段階の位相をもつ複雑なものである。容易に領域化してしまうことは出来ない。線引きができない以上,逸脱の度合いなど量れようも筈もない
「ルー=ガルー 忌避すべき狼」(京極夏彦,2001,徳間書店)より一部抜粋
異常か正常かの区別は精神においてはできないというのが彼の主張。
それを思いっきりやってしまっているのが現代の精神医学または臨床心理学なのかもしれません。
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