2008年6月7日土曜日

meaningless

深夜の研究室。そこで四角い液晶モニターに向かって四角いキーボードを打ち込む男性が一人。
わびしさを打撃に乗せ分散させるかのように,背中を丸めて寡黙にキーを打ち続ける。

その男は顔を洗いにトイレへ。顔を上げるとひげ面の男性が映る。
「、、、!?どろぼうか!?」と振り向いたが,そのひげ面は完全に私だった。

研究室に戻る。静かである。私がキーをたたく音以外に響く音は何もない。
私が止まればこの空間から音の存在が消えるだろう。止まってみた。沈黙。
それは村上春樹が描写するような存在感のある沈黙ではなく,
僕に干渉するまいと,夜風に溶けたさわやかな静けさであった。

深夜の研究室でやみくもに綴る無意味な実況中継に,
意味を持たせようという無意味な活動を中断し
そろそろこの役立たずな腐れ脳みそブタ野郎を休ませてあげようと思う。
近くに「おやすみ」と伝えられる人が誰もいないので,
ここでオンラインネットワークを通じて全世界に私がこれから寝ることを伝えてから寝たいと思う。

おやすみなさい。世界のみなさん,今から私は寝ます。

0 件のコメント: