メルヴィン・グッデイル/デイヴィッド・ミルナー
新陽社 2008
・「知覚」のための視覚と「行為」ための視覚がある
・ 知覚のための視覚は,知覚表象を作り上げる(視覚体験を生じさせる)
・ 行為のための視覚は,行為を制御する(自動的に)
・ 知覚のための視覚は,トップダウン的
・ 行為のための視覚は,ボトムアップ的
・ 知覚のための視覚は,認識できる
・ 行為のための視覚は,認識できない(意識的な制御をうけず,ほぼ自動的に働く)
・ 網膜からの情報は,脳の後頭部のV1にいった後,腹側系路と背側系路へ
・ 知覚のための視覚は腹側系路
・ 行為のための視覚は背側系路
・ 知覚と行為の視覚は,それぞれ基本的に独立している
・ でも,インタラクションもある。
・ インタラクションが注目されているが,よくわかってない
見えてる自覚がなくても,行動が生じる。しかも正確に。
見えてる自覚があっても,それに手を伸ばしたり,つかんだり,行為を正確に行えない。
っていうのを,脳疾患者の観察+実験+脳画像で検証して
そこから,知覚と行為は別の系路を通じて出力されるんだってことを繰り返し述べてます。
とても実証的に。もちろん,そこにインタラクションも生じて,それが重要なんだってこともいってますが,
その辺は現在よくわかってないから触れませんって感じでした。そこがすごく知りたかったのに。
下條信輔さんの「サブリミナル・マインド」の外国版?みたいな
読みやすかった
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